あおもり案内名人-ちょっと気になる、あおもりのおいしいモノ版-

ちょっと気になる、あおもりのおいしいモノ版

味噌カレー牛乳ラーメン

第5回「味噌カレー牛乳ラーメン編」

(紹介者:大西クリエイト株式会社(あおもりラーメン協会:顧問) 大西 文雄さん)

味噌カレー牛乳ラーメン

味噌ラーメンをベースとしたスープに、カレー粉、牛乳が絶妙なバランスを醸し出します。バター、もやし、メンマ、わかめのトッピングが相性ピッタリです。昭和時代の人気ラーメン店「味の札幌」から生まれた青森市民のソウルフード代表格!カップめんタイプや、家庭でも手軽に作れるものも開発され、おみやげとして人気です。

・高校生から生まれた味?味噌ラーメンにカレーと牛乳

昭和50年代、映画館があった松竹会館、現在のBLACKBOX(昭和通り)の奥に評判のラーメン店「味の札幌」(松竹店、味の札幌大西の前身)がありました。顧客の中心だった高校生の間で牛乳やバター、納豆などトッピングが流行、当時は追加料金もなしだったことも手伝って大人気のメニューとなりました。その中の1人が注文したメニュー「味噌ラーメンにカレーと牛乳、トッピングで」が現在の味噌カレー牛乳ラーメン誕生のきっかけだったようです。おいしいモノの口コミはあっという間に広まり、人気メニューの座に君臨したのでした。

・一過性のブームでは終わらなかった
「味噌カレー牛乳ラーメン」

「何も特別な材料は使っていないんだよ、それぞれのバランスがちょうどいいんだろうな」と笑う大西さん。東北新幹線全線開通をきっかけに、そのおいしさを全国に広めようと看板商品の1つとして挙げられました。テレビ番組で取り上げられたことも後押しし、その味を求めるお客さまでお店の前には長蛇の列ができるほどに。平成20年7月には全国に青森味噌カレー牛乳ラーメンをPRすることを目的とした「青森味噌カレー牛乳ラーメン普及会」も設立され、いよいよ知名度は全国区になります。
現在「味噌カレー牛乳ラーメン」は、青森市内5店舗で食べることができます。(味の札幌 大西・味の札幌 浅利・札幌館・かわら・蔵)何とも不思議な組み合わせですが、その味わいがクセになりまた食べたくなる逸品です。

・大西さんが考える、味噌カレー牛乳ラーメンの行き先

今、考えているのは「同じ年代の仲間と、味噌カレー牛乳ラーメンの専門店をやってみようかな、働ける場所を提供できるといいなって思って。いつかはやってみたいね~」と楽しそうに話してくれました。青森の味として定着したモノを守りながら、どんどん新しいことにチャレンジしていこうとしている大西さんの情熱を感じながら食べた味噌カレー牛乳ラーメンは、いつもより一層おいしく感じられました。
専門店のオープン、期待しています!

昭和通りの撮影スポットにもなっている「味の札幌 大西」の看板
お取り寄せ商品も充実しています
ラーメンを作り続けて50年以上!の大西さん

味噌カレー牛乳ラーメン